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iDeCoは元本割れするリスクがありますが、定期預金商品を選べば元本割れゼロで運用できます。リスク許容度に合わせた商品選びと、長期運用で損失を回避する考え方を解説します。
iDeCoは元本割れするリスクがありますが、定期預金商品を選べば元本割れゼロで運用できます。リスク許容度に合わせた商品選びと、長期運用で損失を回避する考え方を解説します。

iDeCoで元本割れが起きるかどうかは、選ぶ商品によってほぼ決まります。
定期預金商品を選べば、元本割れはゼロです。 一方、株式インデックス型の投資信託を選べば、短期では元本を下回る可能性があります。
「iDeCoは危険」と感じている人の多くは、商品ごとのリスクの違いを知らないまま不安になっているケースです。 この記事では、元本割れが起きる仕組みと、自分のリスク許容度に合った商品選びの考え方を解説します。
まず大前提として、iDeCoは税制上の優遇が非常に大きい制度です。 元本割れリスクを理解したうえで活用すれば、老後資金形成の強力な手段になります(iDeCo公式サイト)。
※ この記事の情報は2026年4月時点のものです。税制・制度は変更される場合があります。最新情報はiDeCo公式サイトでご確認ください。

元本割れとは、投資した金額(元本)よりも運用後の残高が少なくなることです。
iDeCoで毎月1万円を10年間積み立てた場合、元本は合計120万円です。 この120万円を下回った状態が「元本割れ」にあたります。
iDeCoの商品は大きく2種類に分かれます。
| 商品タイプ | 具体例 | 元本割れの有無 |
|---|---|---|
| 元本確保型 | 定期預金、保険系商品 | なし |
| 変動型 | 国内株式・外国株式・バランス型の投資信託 | あり(短期ほど確率が高い) |
変動型の投資信託が元本割れする主な理由は次の3つです。
iDeCoには口座管理手数料がかかります。 2026年時点で、国民年金基金連合会と事務委託先金融機関への手数料は合計月171円(年2,052円)が固定でかかります。
元本確保型の商品(定期預金)でも、この手数料は発生します。 利率が年0.01%程度の定期預金では、手数料の影響で実質的なリターンはマイナスになる場合があります。
つまり、元本割れを「完全ゼロ」にしたい場合でも、手数料コストは無視できません。 この点を理解したうえで商品を選ぶことが大切です。
2026年度の掛金上限は職業によって異なります。
掛金上限を超えた拠出はできないため、計画的な積立が可能です。
詳しいデメリットと制約については「iDeCoのデメリット5つ」も参照してください。
元本割れをゼロにしたい人は、定期預金商品を選ぶのがシンプルな答えです。
主要な金融機関のiDeCo向け定期預金の金利(2026年3月時点)は次のとおりです。
| 金融機関 | 商品名の例 | 年利率 |
|---|---|---|
| SBI証券 | あおぞら定期(1年) | 約0.30〜0.50% |
| 楽天証券 | スルガ銀行確定拠出年金専用定期(1年) | 約0.30% |
| イオン銀行 | イオン銀行確定拠出年金専用定期預金 | 約0.30% |
※ 金利は変動します。最新の金利は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
定期預金のメリットは元本が保証されていることですが、デメリットは運用益が小さいことです。 長期的な資産形成を目的とするiDeCoでは、元本確保型だけでは節税メリットを活かしきれない面もあります。
「元本割れは怖いが、少しは増やしたい」という人に向いているのがバランス型投資信託です。
バランス型は国内外の株式・債券に分散投資するため、株式100%の商品より値動きが小さい傾向があります。
ただし、バランス型でも短期的な元本割れは起こりえます。 「元本割れをゼロにしたい」のであれば、定期預金以外の選択肢はありません。
次の3つの問いで商品タイプを絞れます。
商品選びの詳細は「iDeCo商品選び」で解説しています。

毎月一定額を積み立てる方法を「ドルコスト平均法」と言います。
価格が高いときは少ない口数、価格が低いときは多い口数を自動的に購入します。 これにより、一時点で高値づかみするリスクを分散できます。
例として、毎月1万円を積み立てる場合を考えます。
| 月 | 基準価額 | 購入口数 |
|---|---|---|
| 1月 | 10,000円 | 1口 |
| 2月 | 8,000円 | 1.25口(安い月は多く買える) |
| 3月 | 12,000円 | 0.83口 |
| 平均取得価額 | 9,756円 | — |
3ヶ月の平均価額は10,000円ですが、平均取得単価は9,756円に抑えられています。
世界株式インデックス(例:S&P500など)の過去データを見ると、次のことが言えます。
※ 過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。
iDeCoは60歳まで引き出せない制度です。 30代・40代で始めれば20〜30年の運用期間が確保でき、長期投資の恩恵を受けやすくなります。
「卵を1つのカゴに盛るな」という格言のとおり、1つの商品に集中するよりも複数の資産に分散するほうがリスクを下げられます。
iDeCoでは次の組み合わせが代表的な分散例です。
特に、「定期預金を一部に混ぜる」戦略は元本割れを完全にゼロにはできませんが、全体の値動きを小さくする効果があります。
iDeCoの運用中は、商品の変更(スイッチング)や掛金配分の変更が可能です。
「最初は慎重に定期預金で始めて、制度に慣れてから株式インデックスへ移行する」という段階的な方法も有効です。
掛金や商品を変更する方法については「iDeCo掛金変更ガイド」で確認できます。
iDeCoの元本割れリスクと対策を理解できたら、次は実際に口座を開設するステップに進みましょう。
SBI証券でのiDeCo口座開設手順を確認する