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年末調整の書類はどれから書けばいいか迷いますよね。この記事では必要な3つの申告書を記入順に整理し、各控除の書き方を画像で解説します。
年末調整とは、会社が従業員の1年間の所得税を計算し直し、毎月の給与から天引きした税額との差額を12月の給与で調整する仕組みです。
会社は毎月「仮の税額」で所得税を天引きしていますが、生命保険料控除や扶養家族の変動は反映できません。年末に実際の控除額を確定し、払いすぎた税金があれば還付されます。
年末調整の対象者は以下のとおりです。
12月の給与明細で「年末調整還付額」が記載され、数千円〜数万円が戻ってくるケースが多いです。
年末調整で提出する書類は3種類あり、それぞれ記入する内容が異なります。
| 書類名 | 提出対象者 | 記入内容 | 提出期限 |
|---|---|---|---|
| 扶養控除等申告書 | 全員必須 | 本人・扶養家族の情報 | 翌年の最初の給与日まで |
| 基礎控除・配偶者控除等申告書 | 全員必須 | 所得金額・配偶者の有無 | 12月の給与日まで |
| 保険料控除申告書 | 保険加入者のみ | 生命保険・地震保険の控除額 | 12月の給与日まで |
扶養控除等申告書だけは「翌年分」を今年の年末に提出します。残りの2つは「今年分」を年末に提出する点に注意してください。
会社によっては電子申告システム(年調ソフト・クラウド給与)を導入しているため、紙の書類ではなくWeb画面で入力するケースもあります。
扶養控除等申告書は全員が提出する書類で、自分と扶養家族(配偶者・子・親)の情報を記入します。
独身で扶養家族がいない場合、以下の項目だけを記入します。
「配偶者の有無」欄は該当しなければ空欄のままで構いません。
配偶者・子・親を扶養している場合、「控除対象扶養親族」欄に以下を記入します。
扶養控除の所得条件は年間48万円以下(給与収入なら103万円以下)です。配偶者は別枠の「配偶者控除等申告書」で記入するため、ここには記載しません。
詳しい配偶者控除の条件は 配偶者控除の条件と年収の壁 で解説しています。
基礎控除・配偶者控除等申告書は1枚に3つのセクションがまとめられており、記入が必要な箇所だけを埋めます。
基礎控除は全員が受けられる控除(最大48万円)で、年収2,500万円以下なら記入が必要です。
会社員の平均年収(約450万円)なら、所得金額は約300万円でAに該当します。
配偶者の年収が150万円以下の場合、配偶者控除または配偶者特別控除を受けられます。
配偶者の年収が103万円以下なら配偶者控除、103万円超201万円以下なら配偶者特別控除の対象になります。
詳しい計算方法は 配偶者控除の条件と年収の壁 をご覧ください。
年収850万円超で以下のいずれかに該当する場合、所得金額調整控除(最大15万円)を受けられます。
該当する場合のみ「所得金額調整控除申告書」欄に扶養親族の氏名を記入します。
保険料控除申告書は、生命保険・地震保険に加入している場合のみ記入します。
生命保険料控除は3つの区分に分かれており、それぞれ最大4万円(合計12万円)まで控除できます。
| 区分 | 対象保険 | 控除額上限 |
|---|---|---|
| 一般生命保険料 | 死亡保険・養老保険 | 4万円 |
| 介護医療保険料 | 医療保険・がん保険 | 4万円 |
| 個人年金保険料 | 個人年金保険(税制適格) | 4万円 |
保険会社から10月頃に送られてくる「保険料控除証明書」に記載されている金額を転記します。
2012年1月以降に加入した保険は「新制度」、それ以前は「旧制度」です。証明書に「新/旧」の記載があるため、該当する欄に記入します。
控除額の計算式は複雑なため、会社の担当者が自動計算してくれるケースが多いです。不明な場合は空欄のまま提出し、会社に確認してください。
詳しい記入例は 生命保険料控除の書き方 で画像付きで解説しています。
地震保険に加入している場合、最大5万円まで控除できます。火災保険とセットで加入していても、地震保険部分だけが控除対象です。
証明書に記載された「地震保険料」の金額を転記し、控除額を記入します。
年末調整でよくあるミスと対処法をまとめます。
配偶者がパート・フリーランスの場合、年収見込みが103万円を超えるかどうかで控除額が変わります。
対処法: 10〜11月時点の収入を確認し、12月分を加算して年収を見積もる。不確定な場合は会社に再提出可能か確認する。
証明書を紛失した場合、保険会社に再発行を依頼できます。再発行には1〜2週間かかるため、早めに手配してください。
対処法: 保険会社の契約者専用サイトからPDF版をダウンロードできる場合もあります。
扶養控除等申告書を提出しないと、基礎控除(48万円)が適用されず所得税が多く引かれます。
対処法: 会社の締切後でも提出すれば1月の給与で調整されるケースが多いです。会社の人事に相談してください。
年末調整が完了すると、12月または1月の給与明細と一緒に「源泉徴収票」が発行されます。
源泉徴収票では以下の項目を確認してください。
控除が正しく反映されているか、12月の給与明細で還付額を確認します。還付額が予想より少ない場合、会社に問い合わせてください。
源泉徴収票の詳しい見方は 源泉徴収票の見方 で解説しています。
年末調整で適用できない控除は、確定申告で追加できます。
| 控除名 | 年末調整 | 確定申告 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 基礎控除 | ○ | ○ | 全員48万円(所得制限あり) |
| 配偶者控除 | ○ | ○ | 配偶者の年収103万円以下 |
| 扶養控除 | ○ | ○ | 16歳以上の扶養家族 |
| 生命保険料控除 | ○ | ○ | 最大12万円 |
| 地震保険料控除 | ○ | ○ | 最大5万円 |
| 医療費控除 | × | ○ | 年間10万円超の医療費 |
| ふるさと納税 | × | ○ | ワンストップ未利用の場合 |
| 住宅ローン控除 | △ | ○ | 初年度は確定申告必須 |
医療費控除・ふるさと納税・住宅ローン控除(初年度)は年末調整の対象外です。
詳しくは サラリーマンが使える控除一覧 をご覧ください。
年末調整は会社が代行する手続きで、確定申告は自分で税務署に申告する手続きです。年末調整で対応できない控除(医療費控除・ふるさと納税・住宅ローン控除の初年度)は確定申告が必要です。
年末調整の締切に間に合わなかった場合、翌年の1〜3月に自分で確定申告をすれば控除を受けられます。確定申告の方法は 確定申告のやり方ガイド をご覧ください。
副業が給与所得(アルバイト等)の場合、本業の会社で年末調整を受けます。副業が雑所得(フリーランス・アフィリエイト)の場合、年末調整とは別に確定申告が必要です。
副業の所得が年間20万円以下なら確定申告不要ですが、住民税の申告は必要です。
年末まで勤務しており、扶養控除等申告書を提出している場合は年末調整の対象です。年収103万円以下でも、基礎控除の適用により還付が発生する場合があります。保険料控除証明書は原則として原本の提出が必要ですが、会社によっては電子データでも対応可能です。
年末調整の書類を記入したら、以下の手順で進めてください。
年末調整で対応できない控除がある場合は、確定申告を検討してください。