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所得税は、給与所得控除→所得控除→税率適用の3ステップで計算します。年収300万〜800万円の具体例を示しながら、つまずきやすい控除の引き方まで解説します。
所得税の計算は、以下の3つのステップで行います。
この3ステップを順に進めれば、給与所得者の所得税額を計算できます。
それぞれのステップで何をどう引くのか、どの数字を使うのかを順番に見ていきましょう。
給与所得者には、経費相当として「給与所得控除」が自動的に適用されます。
| 年収(給与収入) | 給与所得控除額 |
|---|---|
| 162.5万円以下 | 55万円 |
| 162.5万円超〜180万円以下 | 年収 × 40% − 10万円 |
| 180万円超〜360万円以下 | 年収 × 30% + 8万円 |
| 360万円超〜660万円以下 | 年収 × 20% + 44万円 |
| 660万円超〜850万円以下 | 年収 × 10% + 110万円 |
| 850万円超 | 195万円(上限) |
たとえば年収400万円の場合、以下のように計算します。
この「給与所得」が、次の所得控除を引く前の基準になります。
給与所得から、基礎控除や社会保険料控除などの「所得控除」を差し引きます。
| 控除名 | 控除額の目安 |
|---|---|
| 基礎控除 | 最大48万円(所得2,400万円以下) |
| 社会保険料控除 | 支払った全額(年収の約14〜15%) |
| 配偶者控除 | 最大38万円 |
| 扶養控除 | 1人あたり38万円〜63万円 |
| 生命保険料控除 | 最大12万円 |
| 地震保険料控除 | 最大5万円 |
年収400万円で基礎控除48万円+社会保険料控除60万円の場合、課税所得は以下のようになります。
この「課税所得」に対して、次のステップで税率をかけます。
課税所得に応じた税率をかけ、控除額を差し引いて所得税額を求めます。
| 課税所得金額 | 税率 | 控除額 | |---|---| | 195万円以下 | 5% | 0円 | | 195万円超〜330万円以下 | 10% | 9.75万円 | | 330万円超〜695万円以下 | 20% | 42.75万円 | | 695万円超〜900万円以下 | 23% | 63.6万円 | | 900万円超〜1,800万円以下 | 33% | 153.6万円 | | 1,800万円超〜4,000万円以下 | 40% | 279.6万円 | | 4,000万円超 | 45% | 479.6万円 |
課税所得168万円の場合、税率は5%(195万円以下)なので、
復興特別所得税(2.1%)を加算すると、
これが年間の所得税(+復興特別所得税)の金額です。
実際の年収でどのくらいの所得税になるか、3つのパターンで見てみましょう。
| ステップ | 計算内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 給与所得控除 | 300万円 × 30% + 8万円 | 98万円 |
| 給与所得 | 300万円 − 98万円 | 202万円 |
| 所得控除 | 基礎控除48万円 + 社会保険料45万円 | 93万円 |
| 課税所得 | 202万円 − 93万円 | 109万円 |
| 所得税 | 109万円 × 5% | 5.45万円 |
| 復興特別所得税 | 5.45万円 × 2.1% | 1,145円 |
| 合計 | 約5.6万円 |
| ステップ | 計算内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 給与所得控除 | 500万円 × 20% + 44万円 | 144万円 |
| 給与所得 | 500万円 − 144万円 | 356万円 |
| 所得控除 | 基礎控除48万円 + 配偶者控除38万円 + 社会保険料75万円 | 161万円 |
| 課税所得 | 356万円 − 161万円 | 195万円 |
| 所得税 | 195万円 × 5% | 9.75万円 |
| 復興特別所得税 | 9.75万円 × 2.1% | 2,048円 |
| 合計 | 約10.0万円 |
| ステップ | 計算内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 給与所得控除 | 800万円 × 10% + 110万円 | 190万円 |
| 給与所得 | 800万円 − 190万円 | 610万円 |
| 所得控除 | 基礎控除48万円 + 配偶者控除38万円 + 扶養控除38万円 + 社会保険料120万円 | 244万円 |
| 課税所得 | 610万円 − 244万円 | 366万円 |
| 所得税 | 366万円 × 20% − 42.75万円 | 30.45万円 |
| 復興特別所得税 | 30.45万円 × 2.1% | 6,395円 |
| 合計 | 約31.1万円 |
年収(給与収入)と給与所得は違います。
計算の出発点は「年収」で、ここから給与所得控除を引いたものが「給与所得」です。
所得税の速算表を使うときは、税率をかけた後に「控除額」を差し引きます。
たとえば課税所得366万円の場合、
控除額を引き忘れると、大幅に多い金額になってしまいます。
2013年1月以降、所得税には復興特別所得税(2.1%)が上乗せされています。
所得税額を計算したら、その金額に2.1%をかけた額を加算するのを忘れないようにしましょう。
会社員でも、以下のケースでは確定申告が必要になります。
年末調整だけで完結しない場合は、自分で計算して確定申告を行う必要があります。
詳しくは 確定申告のやり方 をご覧ください。
源泉徴収票の「源泉徴収税額」は、年末調整後の最終的な税額です。
途中の月で控除が適用されていなかったり、社会保険料が変動していたりすると、月ごとの天引き額の合計と最終税額が一致しないことがあります。
最終的な税額は、源泉徴収票の「源泉徴収税額」欄の金額が正確です。
住民税の計算も基本的には同じ3ステップですが、税率と控除額が異なります。
住民税の具体的な計算方法は 住民税の計算方法 で解説しています。
所得税の計算方法がわかったら、以下のステップに進んでみましょう。