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家計の支出は「毎月一定の固定費」と「月によって変わる変動費」の2つに分けられます。分類の基準と一覧表で、自分の支出がどちらに当たるか迷わず判断できます。
家計の支出は「毎月一定の固定費」と「月によって変わる変動費」の2つに分けられます。分類の基準と一覧表で、自分の支出がどちらに当たるか迷わず判断できます。
家計の支出を「毎月ほぼ同額の固定費」と「月ごとに変わる変動費」に分けるだけで、どこを見直せば効果が大きいかが一目でわかります。分類の基準はシンプルなので、まずは3か月分の支出を書き出すところから始めましょう。
固定費と変動費の分け方はシンプルです。
たとえば家賃は毎月同じなので固定費、食費は月によって増減するので変動費です。
この分類ができると、家計のどこに手を付ければ効果が大きいかが見えてきます。 固定費は一度見直すだけで毎月の節約が続き、変動費は日々の行動で調整しやすいという特徴があります。
なお、ネット上で「固定費・変動費の分け方」を検索すると、企業会計の管理会計(損益分岐点分析や限界利益)の記事が多く出てきます。 この記事では企業会計ではなく、家計管理の視点に絞って分類の基準と一覧表を紹介します。
家計管理の全体像は「家計管理の始め方|初心者が今日からできる3ステップ」で解説しています。

支出を固定費と変動費に分けるには、以下の手順で進めます。
まず、銀行口座の明細やクレジットカードの利用履歴から、過去3ヶ月分の支出を一覧にします。
ポイント: 3ヶ月分を見るのは、1ヶ月だけだと季節変動が反映されないためです。所要時間は30分〜1時間が目安です。
書き出した支出を1つずつ確認し、以下の基準で分けます。
ポイント: 完璧に分類する必要はありません。まず大まかに分けることが大切です。
それぞれの合計を計算し、手取りに対する割合を確認します。
一般的な目安として、固定費率が手取りの50%を超えている場合は、固定費の見直しが優先課題です。
固定費とは、毎月の支出額がほぼ一定で、使っても使わなくても発生する費用のことです。
契約や加入によって自動的に引き落とされるものが多く、意識しないと「払い続けている」状態になりやすい点が特徴です。
| 費目 | 具体例 | 目安(一人暮らし) |
|---|---|---|
| 住居費 | 家賃、住宅ローン | 50,000〜80,000円 |
| 水道光熱費(基本料金部分) | 電気・ガス・水道の基本料金 | 3,000〜5,000円 |
| 通信費 | スマホ料金、インターネット回線 | 3,000〜10,000円 |
| 保険料 | 生命保険、医療保険、自動車保険 | 5,000〜15,000円 |
| サブスクリプション | 動画配信、音楽配信、ジム会費 | 1,000〜5,000円 |
| ローン返済 | 奨学金、車のローン | 10,000〜30,000円 |
| 教育費(定額分) | 習い事、通信教育 | 5,000〜10,000円 |
サブスクリプションは見落としやすい固定費の代表です。 「使っていないのに契約が残っている」ケースが多いので、半年に1回は契約一覧を確認しましょう。
総務省の「家計調査」でも、住居費や通信費は支出全体の中で大きな割合を占めていることが確認できます。
変動費とは、月ごとに金額が変わる支出のことです。
日々の生活行動や選択によって増減するため、節約の意識がダイレクトに反映されやすいという特徴があります。
| 費目 | 具体例 | 目安(一人暮らし) |
|---|---|---|
| 食費 | 自炊の材料費、外食費 | 30,000〜50,000円 |
| 日用品費 | 洗剤、ティッシュ、消耗品 | 3,000〜5,000円 |
| 交通費 | 電車・バスの回数券、ガソリン代 | 5,000〜10,000円 |
| 交際費 | 飲み会、お祝い、プレゼント | 5,000〜15,000円 |
| 被服費 | 洋服、靴、クリーニング | 3,000〜10,000円 |
| 娯楽費 | 旅行、映画、趣味の出費 | 5,000〜20,000円 |
| 医療費 | 通院費、薬代 | 1,000〜5,000円 |
| 水道光熱費(使用量部分) | 電気・ガス・水道の従量料金 | 5,000〜10,000円 |
変動費を減らしたいときは、まず「金額の大きい費目」から見直すのが効率的です。 食費が月5万円を超えている場合、外食の回数を週1回減らすだけで月5,000〜8,000円の節約になります。

分類に迷う費目は実際に多くあります。 以下の3つは特に「固定費か変動費か」で悩みやすい費目です。
水道光熱費は固定費と変動費の両方の性質を持っています。
厳密に分けるのが面倒な場合は、「水道光熱費はまるごと変動費」として扱うのも一つの方法です。 家計管理では完璧な分類よりも、把握して管理することが大切です。
スマホ料金は月額プランで契約している場合は固定費です。 ただし、従量課金プラン(使った分だけ課金)の場合は変動費の性質が強くなります。
多くの人は定額プランで契約しているため、スマホ料金は固定費として分類するのが一般的です。
「毎朝同じコーヒーを買う」「定期購入の飲料水」など、食費の中にも毎月一定の支出があります。
これらは金額が小さいため、無理に固定費に分けず食費(変動費)に含めておくのが実用的です。 分類に時間をかけすぎるより、全体の傾向をつかむことを優先しましょう。
支出を固定費と変動費に分けると、家計改善の方向性がはっきりします。
手取りに対して固定費の割合が高い(目安:50%超)場合は、そもそも変動費を節約する余地が少ない状態です。
このケースでは、固定費の見直しが最優先です。 スマホのプラン変更や不要な保険の解約など、一度の手続きで毎月の支出を減らせます。
固定費の具体的な見直し方法は「固定費を見直すだけで年間10万円節約できる5つの方法」で詳しく解説しています。
変動費が多い場合は、支出にメリハリをつけることで改善できます。
「何にいくら使っているか」を1ヶ月だけ記録してみましょう。 使途不明金が多い人ほど、記録するだけで自然と支出が減る傾向があります。
固定費と変動費の「理想の比率」は、手取り額やライフステージによって異なります。 手取り別の具体的な比率は「家計比率の理想は手取りの何%?手取り別の黄金バランスを一覧で解説」にまとめています。
一つの目安として、金融広報中央委員会の「知るぽると」では、手取りの10〜20%を貯蓄に回すことが推奨されています。 逆算すると、固定費と変動費の合計を手取りの80〜90%に収めるのが一つの基準です。
まず固定費から見直すのがおすすめです。
固定費は一度見直すと効果が毎月自動的に続きます。 たとえばスマホを格安SIMに変えるだけで、月3,000〜5,000円の節約が「何もしなくても」続きます。
変動費の節約は毎日の意思決定が必要なので、固定費の後に取り組む方が挫折しにくいです。
多くの家計簿アプリには費目のカテゴリ分け機能がありますが、固定費・変動費の自動分類はアプリによって精度が異なります。
最初に手動でカテゴリを設定すれば、2ヶ月目以降は自動で振り分けてくれるアプリが多いです。 家計簿アプリの選び方は「家計管理の始め方」でも触れています。
分類の基準(毎月一定か変動するか)は変わりません。
ただし、家族世帯では「教育費」「習い事」など固定費の項目が増える傾向があります。 世帯の人数が増えるほど固定費の総額が大きくなるため、見直しの効果も大きくなります。
夫婦のお金管理については「夫婦のお金管理」で詳しく解説しています。
ボーナスや臨時収入は、固定費にも変動費にも含めません。
月々の家計管理は「毎月の手取り」をベースに考え、ボーナスは「特別支出(旅行・家電の買い替え)」や「貯蓄の上乗せ」に充てるのが安全です。 ボーナスを生活費に組み込むと、支給額が変わったときに家計が崩れるリスクがあります。
ボーナスの活用方法は「ボーナスの使い方」も参考にしてください。
支出を固定費と変動費に分類できたら、次は具体的な改善に進みましょう。
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