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住宅ローンの借り換えは金利差0.3%以上・残高1,000万円以上・残期間10年以上の3条件がそろえばメリットが出やすい手続きです。判断基準から手順、諸費用、住宅ローン控除の継続条件まで整理します。
住宅ローンの借り換えとは、今の住宅ローンをより有利な条件のローンで組み直すことです。 うまくいけば、総返済額を数十万〜数百万円単位で減らせます。
借り換えのメリットが出やすい目安は、次の3つがそろったときです。
この3つを満たしていれば、諸費用を差し引いても返済総額が減る可能性が高いです。 逆に、残高が少なかったり残期間が短い場合は、諸費用のほうが上回って損になることもあります。
以下では、判断基準の詳しい考え方と、実際の借り換え手順を順番に説明します。
借り換えで得するかどうかは、「諸費用を払っても総返済額が減るか」で決まります。 ここでは具体的な数字を使って判断基準を整理します。
| 条件 | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 金利差 | 年0.3%以上 | 利息削減が諸費用を上回る |
| 残高 | 1,000万円以上 | 金利差の効果が大きい |
| 残期間 | 10年以上 | 利息が発生する期間が長い |
かつては「金利差1%以上」が定説でしたが、2026年3月時点ではネット銀行の変動金利が年0.3〜0.5%台まで下がっています。 そのため、今の金利が年1.0%前後でも借り換えメリットが出るケースが増えています。
以下は、借入残高2,500万円・残期間25年で借り換えた場合の試算です。
| 項目 | 借り換え前 | 借り換え後 |
|---|---|---|
| 金利 | 年1.2% | 年0.5% |
| 月々返済額 | 約97,000円 | 約89,000円 |
| 総返済額 | 約2,910万円 | 約2,670万円 |
この例では、諸費用(約60〜80万円)を差し引いても約160〜180万円の節約になります。
ただし、金利は変動する可能性があるため、この試算は2026年3月時点の金利水準をもとにした目安です。 正確な金額は、各金融機関のシミュレーションツールで確認してください。
借り換えのタイミングで、金利タイプ(変動・固定)を変更することもできます。 変動金利と固定金利の違いや選び方は、住宅ローンの変動金利と固定金利はどっちを選ぶ? →で詳しく解説しています。
借り換えの具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。 全体の所要期間は、申し込みから融資実行まで約1〜2ヶ月が目安です。
まず、今の住宅ローンの条件を整理します。 返済予定表(償還表)を手元に用意し、以下の4つを確認してください。
返済予定表は、金融機関のマイページからダウンロードできるケースが多いです。
各金融機関のWebサイトで、借り換えシミュレーションを試します。 現在の条件と借り換え後の条件を入力すれば、諸費用込みのメリット額がわかります。
シミュレーションはSBI新生銀行の借り換えシミュレーションやモゲチェックで無料で利用できます。
ポイント: 複数の金融機関で比較することが重要です。 金利だけでなく、事務手数料・保証料・団信の内容も合わせてチェックしましょう。
借り換え先の金融機関に審査を申し込みます。 ネット銀行ならWebだけで手続きが完結するケースがほとんどです。
審査で必要になるおもな書類は以下のとおりです。
| 書類 | 入手先 | メモ |
|---|---|---|
| 本人確認書類 | 手元 | 免許証やマイナンバーカード |
| 収入証明書 | 勤務先 or 税務署 | 源泉徴収票や確定申告書 |
| 返済予定表 | 現在の金融機関 | ステップ1で確認済み |
審査期間は金融機関によって異なりますが、仮審査が1〜3日、本審査が1〜3週間が一般的です。
借り換え先の審査が通ったら、現在の金融機関に一括返済の申し出をします。 一括返済には2〜4週間前の事前連絡が必要なケースが多いため、早めに連絡しましょう。
一括返済時には繰り上げ返済手数料(0円〜33,000円程度)がかかる場合があります。 事前に金額を確認しておくと安心です。
融資実行日に、新しいローンで旧ローンを一括返済し、抵当権の付け替えを行います。 司法書士が手続きを代行するため、指示に従って書類に署名・捺印すれば完了です。
この日の流れは、おおむね以下のとおりです。
借り換えでよくある落とし穴と、その対処法をまとめます。
借り換えには、以下のような諸費用がかかります。
| 費用項目 | 相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 事務手数料 | 借入額の2.2% | ネット銀行の定率型の場合 |
| 登録免許税 | 借入額の0.1% | 軽減税率適用時 |
| 司法書士報酬 | 8〜12万円 | 抵当権設定 + 抹消 |
たとえば2,500万円の借り換えなら、事務手数料だけで約55万円、諸費用の合計で約65〜80万円が目安です(2026年3月時点)。
この諸費用を差し引いてもメリットが出るかどうかが、借り換えの最終判断ポイントです。
借り換え後も、一定の条件を満たせば住宅ローン控除を引き続き受けられます。
国税庁 No.1233「住宅ローン等の借換えをしたとき」によると、継続の条件は以下の2つです。
なお、控除期間は延長されず、当初の入居時点からの残り期間で計算されます。 借り換え時に返済期間を短縮した場合でも、10年以上であれば控除は継続できます。
※ 2026年度の税制改正で住宅ローン減税の適用期限が延長されていますが、借り換えに関する基本要件は変わっていません。最新の情報は国税庁の公式サイトでご確認ください。
借り換え時に新しい団信に加入し直す必要があります。 健康状態によっては加入できない可能性もあるため、借り換え審査の前に団信の加入条件を確認しておきましょう。
逆に、以前は加入できなかったがん保障や三大疾病保障を、借り換えをきっかけに追加できるケースもあります。
「借り換え」と「繰り上げ返済」は、どちらも総返済額を減らす方法ですが、性質が異なります。
繰り上げ返済の仕組みや効果は住宅ローン繰り上げ返済の仕組みと判断基準 →で詳しく解説しています。 手元資金に余裕がある場合は、借り換え後に繰り上げ返済を組み合わせるとさらに効果的です。
審査基準は金融機関によりますが、一般的に新規借入と大きく変わりません。 ただし、転職直後や年収が下がっている場合は通りにくいことがあります。 審査に不安がある場合は、住宅ローン審査に通らないときの対策 →も参考にしてください。
金利上昇リスクを抑えたい場合は有効な選択肢です。 ただし、2026年3月時点で変動金利と固定金利には年1%以上の金利差があるため、すぐに固定に切り替えると毎月の返済額は増えます。 金利タイプの選び方は変動金利と固定金利の比較 →をご覧ください。
制度上、回数制限はありません。 ただし、そのたびに諸費用がかかるため、頻繁な借り換えは諸費用負けするリスクがあります。 借り換え後も定期的に金利動向をチェックし、大きな金利差が生じたタイミングで再検討するのが現実的です。
借り換え自体は可能です。 ただし、残期間が短いと利息の削減効果が小さくなるため、諸費用を回収できないケースが多くなります。 また、借り換え後の返済期間が10年未満になると住宅ローン控除を受けられなくなる点にも注意してください。
住宅ローンの全体像を把握したい場合は、ハブ記事もあわせてお読みください。
借り換えで浮いたお金を貯蓄や投資に回す方法を知りたい方は、以下もおすすめです。